14.専門薬剤師制度

かつては調剤中心だった病院での薬剤師の仕事は、医薬分業、医療の高度化・多様化により大きな変化をもたらされました。病棟での活躍が求められ、 さらには手術室・ICUでも医療チームの一員として、専門的な知識・技能を発揮するよう期待されています。

高度な医療を支える能力を持った専門性の高い薬剤師を認定するため、米国の専門薬剤師認定制度にならい、日本でも2006年より専門薬剤師の認定がスタートしました。
日本病院薬剤師会が認定するものに、「がん専門薬剤師」、「感染制御専門薬剤師」、「精神科専門薬剤師」、「妊婦・授乳婦専門薬剤師」、「HIV感染専門薬剤師」の5種類があります。 認定機関はひとつではありません。薬剤師だけが対象ではありませんが、糖尿病に対して熟練した療養指導を行うことのできる医療従事者として、日本糖尿病学会が認定する「糖尿病療養士」、 日本静脈栄養学会が認定する「NST専門療養士」など、いくつかの機関がその専門性の認定を行っています。

認定の基準もそれぞれ異なりますが、最も典型的な日本病院薬剤師会の専門薬剤師を例にとり、認定されるにはどのようなステップが必要なのか、見ていきましょう。

まずはじめに、専門薬剤師を目指す薬剤師は「研修認定薬剤師」・「日本病院薬剤師会生涯研修履修認定薬剤師」もしくは「日本医療薬学会認定薬剤師」のいずれかの認定を受けている必要があります。 その上で、一定の実務経験や講習、実技研修を経て試験に合格し、各専門領域別の「薬物療法認定薬剤師」を取得しなければなりません。その後、学会発表や学術論文の執筆などの要件を満たし、 専門薬剤師認定試験に合格すれば、晴れて専門薬剤師となります。

一般薬剤師から専門薬剤師への道のりは長く、たゆまぬ努力と研鑽の求められる過程ですが、専門薬剤師はその高度な知識と経験をもとに、チーム医療の中での役割を遺憾なく発揮し、 医療の質を向上させ薬剤師界を率いる立役者となるでしょう。病院薬剤師でなくては、目指せないものです。


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